喜多は、教員対象の研修で
「わからなかったら質問においで」
と言うのは良くないですよ、と指摘します。
じつは、質問や相談に行くことは簡単なことではないですよね。
「やるべきことが出来ていない」
「学習が捗っていない」
「先生に怒られたくない」
という気持ちがある人は質問に行くことはハードルが高いものです。
実際に質問に行ける人はごくごく一部。
99%理解している人しか行きません。
人は、今の自分に出来ないことを
「やれ」「やらないと将来困るぞ」
と言われるとどんどん落ち込みます。
学校に行くのがしんどい人に「行け」と言う
学習が辛い人に「勉強しろ」と言う
人目が気になる人に「外出しよう」と言う
それらは避けたほうが良いのです。
「出来たら良いのにね」
「どうしたら出来るかな」
「無理しなくていいよ」が安心する言葉なのです。