2025年11月9日日曜日

【情報の選び方】

 


「就職では学歴フィルターがあって偏差値の低い大学は不利だ」

「2浪以上は民間の就職は厳しくなる」

などの言説がネット上では飛び交っています


どちらも

「5%はその通りだが95%はそうではない」あたりが

より正確なところです


「高卒認定は学歴ではないので学歴は中卒扱いだ」

などは、ほぼ100%間違いです


「受験生はバイトしてはいけない」

なども同じことが言えますね


情報は

「誰が、誰に対して、どういう意図で話しているのか」

が大切です


経営と教育と心理の仕事を30年以上やっていますと

「業界」によって「常識」が異なることがよくわかります

特に「教育」の世界だけで仕事をされている人は、

一部の教育産業の理屈に影響を受けすぎていると感じます


「受験生は全国模試を受けなければならない」

と多くの人は思い込んでいますから

2025年9月21日日曜日

【将来のために】

 


私は月に心理学の学会出張2回行きました

定期的に講演を聞き、ワークショップを受講し、

演題発表などで知見を広げております


ある若手カウンセラーの発表で

「将来、外出できるようになるため学校に行く練習をしたい」

という通信制高校生のケースの話題がありました

私の経験からするとちょっと違うなと感じました


「外出する」といっても、

コンサートに行く

プロ野球を見に行く

万博会場に行く

塾に通う

バイトに行く

など様々ですよね。


「楽しいことが確実に起きる」と思う外出と

「いやなことが起こりそうだ」と思う外出とでは

全く意味が異なるわけです。


「快適」という物の見方です


「将来のためにこれをやっておこう」

と考えがちですが、

場面や状況が変われば

できるようになることが多いもの


元気が低い人に

「練習」などは良くないのです


「将来のために元気を回復する」

を優先していただくのがお勧めです

2025年7月3日木曜日

【ほめると言うこと】



「はじめてのおつかい」と言うテレビ番組がありますよね。


5才の子供が一人で買い物に行って

指示されたものを購入して無事に帰ってくる!


その時にどのように声を掛けるでしょうか?

パターンとしては

A「エライね!」 

B「できたね!スゴイ!」 

C「ありがとう!助かる!」

などがあります。


Aは「この年齢でそれができるとは優秀だ」

と言う社会的評価です。


Bは自分がやってみたいと思ったことが達成できた。

と言う表現です。


Cは手伝ってくれて親が助かる。家族の役に立った。

と言う意味です。


5才のお子さんであれば

どれでも嬉しい言葉になります。


しかし

成長して思春期になると

Aは避けてください。

OKです。


成長とともに自分なりの価値観が生まれてくるのですが

Aは親の価値観の押し付けと感じてくるものなのです。


叱責するより褒めた方が良いとよく言われますが

「褒める」が「評価=価値観の押し付け」

にならないようにするのがポイントです。


2025年5月19日月曜日

【言葉のチョイス】

 


「甘やかす」

「放っておく」

「好き放題させる」


このように表現されると、良くないことだと感じてしまいます。


しかし、

「自主性・主体性を尊重する」

「自ら考えて行動できる環境にする」

だとどうでしょうか。


この表現を否定する人は少ないでしょう。


そして保護者様からよくお聞きするのは

「自発的にやる子は良いがうちの子は言わないと全く何もしない」

と言う表現です。

それは「鶏と卵問題」であると思います。


保護者様ガイダンスでもお知らせしている通り、

神戸セミナーの方針「内発的動機」というのは

「指示されなくても行動できるようになっていただくこと」

なのです。


そのためには

「目先の結果」

を重視するとできません。

前提として

    ストレスを下げて元気を回復すること

    どうすれば快適になるかを考えて自ら工夫すること

    自分の状況を理解してやりやすい方法で試してみること

こういった手順が必要なのです。


「出席・欠席」

「学習する・しない」よりも


「笑顔は増えたか」

「親との会話の質は変わったか」

注目していただくといいですね。

2025年1月29日水曜日

【やる気・意欲・前向き】

 


阪神淡路大震災から30年が経ちました

小学生が合唱で「しあわせ運べるように」を歌うのを聞くと

喜多は今でも涙が出てしまいます


この曲は素晴らしい曲であり

思いをつなぐ名曲だと思っています


しかし、、、、

「地震にも 負けない 強い心をもって」

との表現は適切ではないと考えます


心に「強い」「弱い」はありません


「やる気・強い意志・意欲・気力」

などは個人が創り出すものではなく

実は「実態」はありません


「強い意志がある」⇒

「前向きに行動する」⇒

「良い結果が出る」

と小中高の教員たちは思われていますし

多くの方はそうだと感じておられます


心理カウンセリングを25年間やってきた立場からすると


「良い結果が出る」⇒

「嬉しくなる」⇒

「やれそうな気持(意欲)が高まる」

という順番だと思っています

2024年12月12日木曜日

【「競争」と「自己肯定感」】











 


「生まれてきてくれてありがとう」

「生きているだけで嬉しい」

というメッセージは

その人の「自己肯定感」をはぐくみます


逆に

「お前なんかいない方がましだ」

という言葉は精神的の

「殺人」に匹敵する言葉です


後者の言葉が出てくる背景には

「人と比べて劣っている」

「社会的に役に立たない」

「自分の価値観に照らすとイライラする」

と感じた時に発せられることが多いものです


学力、学歴、収入、職業などで

「上か下か」「勝った負けた」など

競争をイメージすることが

自己肯定感を下げてしまいます


「○○をするお前は可愛い。しないお前は可愛くない」

などの言葉はその人の存在を否定することになります

2024年11月10日日曜日

【「やる気」という言葉について】





 テレビCM

「やる気スイッチ」

という表現を使う会社がありますよね。


皆さんは「やる気」とは

どういうものだと思われていますか?


「やる気」とは

これを実行したい!

あるいはこの結果を出したい

という「思い」や「気持ち」のことだと思います。


人はだれでも

「どうでもいい」

「関心がない」

と言う場合は行動しません。


では「何とかしたい」という強い思いがあれば

必ず行動するのでしょうか。

そうではありませんよね。


〇関心がない人に「ちゃんとやれ」「やる気を出せ」

 は無意味です。

〇やろうと思っている人に

 「やらなあかんよ」は逆効果です。


いずれにしても

「やる気」

という言葉は役に立たないので

使用禁止だと考えております。

2024年9月20日金曜日

【どの言葉を使うか】

 











言うまでもなく、世代や職業、

価値観などによってその人が使用する

「言葉」は異なります。


カウンセリングではなるべく、

相手の方が使った言葉を使って話すことが重視されます。


とくに

「はらはら」

「いらいら」

「ドキドキ」

「もやもや」

などのオノマトペは

その方のイメージの言葉なので、

具体的な内容は理解するのは困難ですが、

同じ言葉を使用することである程度の共有が可能です。


親子や家族であっても

「気持ち」を理解することは簡単にはできないのですが

「わかろうとする姿勢」は重要です。

そのためには「同じ表現を使う」

ということを意識してみてください。

2024年7月7日日曜日

【自分で決めるということ】


神戸セミナーでは、「内発的動機」と

「自ら納得して決める」ということを重視しています。

しかし「自分で目標を決める」というのは

それほど簡単なことではありません。


以下の条件が必要になるのです。


    好奇心、興味関心があるものが多いこと。

    自分で考えて選ぶ癖があること。

    周りに依存せず自ら決断できる勇気があること。


興味があることをやろうとしても

「それより勉強」などと言われることを繰り返すと、

好奇心を持てなくなります。


親や教員に言われたことを

疑問に思わず従ってきた人は、

②も③も身についていないことが多いのです。


時間をかけてそういうことに

慣れていただくことを目指しましょう。

2024年5月15日水曜日

【非認知能力】

 



最近の報道で、

新入社員が連休明けに退職する人が多い。

会社に申し出るのも嫌なので

「退職代行」のビジネスがある、

と何度も目にします。


か月で退職することや、

自分で申し出もできないのか、

と思われる保護者さんもいらっしゃるでしょう。


「矛盾したことがあってもうまく聞き流す」

「慣れるまでもう少し様子を見る」

「引き止められてもうまく交渉する」

などは学校の授業で習うことはありません。


協調性、ストレスを交わす技術、独創性、

リーダーシップ、責任感、リテラシーなど、

社会人としてやっていく力は

中学、高校、大学などでは

具体的に習う機会が少ないのです。


これらを「非認知能力」と呼びます。

点数や偏差値で表すことができないためこう呼びます。


本校では在籍中にこれらを身につけていただくことを目指しています。

2024年2月15日木曜日

【お子様の将来のために】

 


神戸セミナーは生徒さんの人生が

ハッピーになることを最優先に考えています。

そのためには、

元気を回復し、

人間関係のスキルを身につけ、

自分で納得して

進路などを決められるようになること

が大切だと思います。


学力や大学受験などは

それらを達成するうえでの手段ではないでしょうか。


「受験はうまくいったが元気は回復しない」

では困ります。


元気の回復は常に最優先にするのがおすすめです。

新たな進路が決まった人も、

引き続き神戸セミナーに在籍していただく人も、

元気の回復と御本人の納得を最優先にしてください。

2024年1月10日水曜日

【学歴フィルター】

 

学歴フィルターとは

「入学偏差値が高くない大学の学生は企業に就職の時に採用対象外とされる」

ということです。


結論から言うと

一部の大手企業で実施にそうしているところはあります。


しかし

大量採用する大手企業の一部が

効率的に採用するためにやっているだけで

多くの企業は人材不足のため

そんなことはしていません。


AO入試フィルター」

「中高大一貫エレベーターフィルター」

なる言葉も存在し、

「一般入試を経験していない人材は心配だ」

と考えている企業もあります。


つまり、

採用の基準や方法は会社ごとに異なるわけで

金融機関でも本当にいろいろ違います。

進路決定の際はそういう視点も大切です。

2023年11月24日金曜日

【逆算の発想】


喜多はバリバリのビジネスマンでしたから

「期日までに間に合うように準備する」

というスタイルで仕事をしていました。

受験勉強でも一般的には

「受験まであと3ヶ月だから間に合うように何とかする」

と考えるものです。

これを「手法A」と呼びましょう。


しかしその手法出うまくいくのは、

元気で快適に学習が進められる人の場合です。


そうでない場合は

「無理せずできることを焦らず進める」

という「手法B」のほうがうまくいくのです。


多くの学校では「手法A」しか認めてくれません。


調子を崩した人は

「結果を出せないだめな人」

みたいにレッテルを貼られてしまいます。


手法Bはリハビリパターンでもあります。

もちろん元気になれば「手法A」でもうまくいきます。


「手法A 」と「手法B」とがあり

今はどちらが良いかなと考えるのがおすすめです。

 

2023年10月23日月曜日

【甘やかす、と放っておく】

 


喜多の講演を初めて聞かれた方が、終了後の面談で

「甘やかしても良いんですか」

「放っておいた方が良いんですね」

とお尋ねになることがあります。


この「甘やかす」「放っておく」

という言葉の使い方が不適切なんです。


「甘やかす」の反対語は何でしょうか?

「行動を制限する」

「行動しろと指示する」

ということになりますよね。


「甘やかす」を言い換えましょう。

「本人に任せる」であり

「自分で考えて行動する」

というのが適切な表現なのです。


目指すところは将来自立して

考えて行動していただくことに決まっています。


いま、(親から見て適切な)行動ができないのは

ストレス要因であり、

何も考えていない人はいません。


言葉のチョイスはとても大切です。

2023年9月18日月曜日

【困難な道を目指す方が良い??】

 


ある高校の先生が

『私は学生時代に「迷ったら困難な方を選べ」と言われ

それをモットーとしています』

と話されていました。


なるほど

素晴らしい姿勢だと感服します。

とても熱心にいろんなことを学ばれている素敵な先生です。


しかし、、、、


実際の社会(ビジネス)では、

時間をかけず、

ストレスを感じず、

効果的に結果を出すことが求められます。

言い換えると

「困難よりも効率的」

ですよね。


これは受験勉強でも全く同じです。


中学や高校の現場では

「辛くてしんどいことを経験すべきだ」

「辛いことから逃げてはいけない」

という文化が

「良いことだ」

となっているのだろうな、

それだと不登校の人はますますつらくなるよね。

と再認識しました。


神戸セミナーの方針は

「辛いときはすぐやめよう」

という方針です。

2023年8月6日日曜日

【意欲は高すぎないほうが良い】

 


「やる気」とか

「気持ちが前向き」

などの言葉がありますよね。


私は「やる気」って

危険な言葉だと思っています。


多くの場合は

「焦り」

「焦燥感」

「強迫感」

と言いかえることができるからです。


少なくとも、

現在順調でない人の

「やる気」

「気持ちがとても焦っていて今の状況では無理なことをやろうとしている」

というケースが多いのです。


「やれたら良いんだけど今の調子だとまだ無理かな~」

「でも試しにやってみようかな~」

くらいが我々からすると安心できる

「気持ち」

なんです。


「気楽な気持ちで少し進めてみる」くらいがおすすめです。

2023年6月25日日曜日

【すべてできなくても大丈夫】


中学・高校に通っている人はいろいろ忙しいものです。

朝から授業があり

科目ごとに宿題課題を出され

年間に5回も定期テストがあり

部活動があり

行事があり

友人付き合いがあります。


それらを全部「ちゃんと」やろうとしたら

疲れ果ててしまいますよね。


学校に通っているとどうしても

「全てをちゃんとやらないとダメだ」

と思いがちです。


しかし、

実際には上手に手を抜いている人が

たくさんいるのです。


社会で働くときは

「全てがそこそこできる」という必要はありません。

「苦手なこともあるが、あることがそこそこできる」

で十分なのです。


「適材適所」なのです。

2023年5月14日日曜日

【人生をしんどくさせる要因】

 


3年前から兵庫県立神戸高等学校の3年生に講演をさせてもらっています。


「受験でうつになる生徒を減らして欲しい」

という依頼をいただき、ご好評をいただき継続しています。


昨年は西宮市立西宮高等学校でも依頼されました。


本校でやっているレジリエンスセミナーがその内容になります。


私が伝えているのは

「幸せになる人は人と比べない」

「人と競争しない」

ということです。


人生を「競争」みたいに思ってしまうと

「自分の幸せ」

「自分自身の納得」

に目が行かなくなります。


その上で

「野球で優勝を目指す」

「受験で難関大を目指す」

を楽しく気楽な気持ちで目指せるように

なるのがおすすめなのです。


あくまでも、本人が自ら望んで目指すことがポイントです。

2023年2月19日日曜日

【自分で決めるということ】

 


私はいろんな講演で

「人生が充実している大人は大事なことを自分で決める」

「自分で考える癖をつけて自分で決めてもらいましょう」

とお話させていただきます。


どこに進学するのか

もう一年受験勉強をするのか

などはもちろん大切です。


しかし、不安でストレスが高い状態の人に

「決断を迫る」と言うのは適切ではありません。

不安でストレスが高いと

先の見通しが立たず決められないものなのです。

あるいは「ストレス回避」のみに意識が行くので、

それだと本当の意味で選んだことになりません。

その状態の場合は、「まだ決めない=先延ばし」が妥当です。


「新年度は次のステップに進む」ということは

社会的名枠組みで多数の人の「常識」ですが、

人それぞれの状況によって対応は様々でよいと思います。

2022年12月8日木曜日

【人と人との距離感】








中高生は

「親友に裏切られた」

と言うことがあります。


男子より女子に多いです。


そういうのって

「親友だ(と私が思っている)からこうしてくれるに違いないと

期待していたのにそうしてくれなかった」

ということがほとんどです。


相手が

「裏切った」

のではなく

「こうしてくれるはず」

と期待したことがずれていたわけです。


人は一人ひとり価値観や優先することが違うので、

どう考えてどう行動するかは、異なって当たり前なんです。


自分の子供が勉強しないとイライラしても、

知り合いのお子さんが勉強しないと聞いても感情は変化しないですよね。

それは我が子には「期待」や「願望」を強く持たれているからです。


思春期をすぎれば

いろいろ考えて、

悩んで、

失敗して行動します。


親がコントロールしようとすると反発するもの。

少し距離をおいて「見守る」ことをオススメします。