2022年12月8日木曜日

【人と人との距離感】








中高生は

「親友に裏切られた」

と言うことがあります。


男子より女子に多いです。


そういうのって

「親友だ(と私が思っている)からこうしてくれるに違いないと

期待していたのにそうしてくれなかった」

ということがほとんどです。


相手が

「裏切った」

のではなく

「こうしてくれるはず」

と期待したことがずれていたわけです。


人は一人ひとり価値観や優先することが違うので、

どう考えてどう行動するかは、異なって当たり前なんです。


自分の子供が勉強しないとイライラしても、

知り合いのお子さんが勉強しないと聞いても感情は変化しないですよね。

それは我が子には「期待」や「願望」を強く持たれているからです。


思春期をすぎれば

いろいろ考えて、

悩んで、

失敗して行動します。


親がコントロールしようとすると反発するもの。

少し距離をおいて「見守る」ことをオススメします。

2022年10月30日日曜日

【プラスの経験/マイナスの経験】

 

なにか苦手なことがあるとします。

「スポーツが苦手」

「数学が苦手」

「人と話すのが苦手」

など対象はいろいろあります。


そういうものについて、

「何度も経験して慣れておいた方が良い」

と言われることがあります。


果たしてそうでしょうか?


苦手なことをやらされて嫌な気持ちになったとしたら、

さらに「苦手だ」と感じることになります。

「辛いことでも歯を食いしばってやり続ければ出来るようになる」

と言うのは昭和の体育会系の発想ですが、そうではありません。


「やったらストレスなくできた」

と感じてもらうことが大切です。

マイナスの経験をプラスの経験に「書き換え」することが

苦手を克服する効果的な作戦です。

2022年9月20日火曜日

【無駄なこととは?】

 


神戸セミナーは916日から3日間、淡路島で開催された

日本家族療法学会の大会事務局を担当しました。

全国から500名ほどの心理士や精神科医、教育、福祉関係者に

集まっていただきました。

この2年余りのコロナ禍で、

心理学の全国大会もオンライン開催がほとんどでしたが

今回は対面開催とし、成功裏に終了できて安堵しています。


学会もそうですが

学校の授業もオンラインで行うほうが効率的です。

移動時間が省略され、休み時間に友達と雑談すること無く、

すぐに復習ができます。


でもそれって無駄な時間でしょうか。


学会で言うと、発表の前後に久しぶりに合う人と雑談し、

近況を聞き、忙しそうなら話を切り上げ、

用事がなさそうならお茶に誘うなど

とても重要なやり取りだと思います。


子どもたちが友人とLINEやグループチャット

考えながらやり取りすることって、

それができることそのものが「良いこと」ですし、

様々な訓練になっています。

愚痴を言い合って、ストレスを下げているかも知れませんね。

2022年8月3日水曜日

【「手を抜く」ことの大切さ】

 


「手を抜くとはどうすることかわからない」

という生徒さんが少なからずいらっしゃいます。

人生で手を抜くことばかり考えていた私にとっては驚きです。

「手を抜く」というのは、やることに優先順位を付けて

、大事なことはやるが、大事でないものは「やらない」

または「半分でやめる」ということです。

企業の経営会議では「やらない決断」が必要です。

限られた資金とマンパワーをどこに多く配分するかを検討します。

個人にしても同じです。

時間と集中力は限りがあります。

すべてやろうとしてはいけません。

学校の先生達や、不登校になる子どもたちは

「必要なことはすべてやるべき」と考えがち。

それだと心が折れてしまいます。

「無理してやらない」と考えることが大切です。

2022年6月21日火曜日

【親は味方であるべき】



先日、不登校を経験した40代の男性がこう話されていました。

「不登校のときに親になにかして欲しいことはなかった。

ただ何があっても親は味方で守ってくれるという安心感があったので嬉しかった」

私はワークショップで

「親は味方だと思ってもらいましょう」

といつもお願いしていますがそれを聞いて改めてなるほどと思いました。


政治家が選挙で落ちた。

景気が良かった経営者の会社が傾いた。

すると周りの人は態度が変わったり離れていったりするものです。


親は「何があっても味方」でありたいものです。

他人さんは結果や行動しか見ないもの。

しかし親は

「今までの経緯」

「何らかのストレス」

を理解してあげて

「行動しないのではなくできないのだ」

「不適切な行動をしたがそれはやむを得ないのだ」

という視点を常に持ってあげましょう。


2022年5月11日水曜日

【行動について語る危険性】

 


一般的な「学校」では

「出席する」

「テストを受ける」

「課題を提出する」

などの「行動」に焦点を当てることがほとんどです。


それらは「これをやらなければならない」という文脈で語られます。

そして必要な行動を「やらない」(実際はやれない)ことを責められます。

すると、ストレスを抱えて元気がなく、

必要な行動ができていない人はどんどん落ち込んでいきます。

いつまで立っても元気を回復できません。


神戸セミナーの面談では「行動」についての話はあまりしません。


「どう思っているか」

「なにならできそうか」

「なににストレスを感じているか」

という話をします。


行動は

「できたらいいね」

「でも今はできないんだね」

「どうすればできるようになるかな」

という文脈で語ります。


すると「嫌な会話」にならず

自分から相談していただけるようになるものなのです。


2022年4月11日月曜日

【出来ないことを「やれ」と言わない】

 

喜多は、教員対象の研修で

「わからなかったら質問においで」

と言うのは良くないですよ、と指摘します。

じつは、質問や相談に行くことは簡単なことではないですよね。


「やるべきことが出来ていない」

「学習が捗っていない」

「先生に怒られたくない」

という気持ちがある人は質問に行くことはハードルが高いものです。

実際に質問に行ける人はごくごく一部。

99%理解している人しか行きません。


人は、今の自分に出来ないことを

「やれ」「やらないと将来困るぞ」

と言われるとどんどん落ち込みます。


学校に行くのがしんどい人に「行け」と言う

学習が辛い人に「勉強しろ」と言う

人目が気になる人に「外出しよう」と言う

それらは避けたほうが良いのです。


「出来たら良いのにね」

「どうしたら出来るかな」

「無理しなくていいよ」が安心する言葉なのです。